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天体観測

2008年12月28日 00:30


jupiter
1. Stage Of The Ground
2. 天体観測
3. Title Of Mine
4. キャッチボール
5. ハルジオン
6. ベンチとコーヒー
7. メロディーフラッグ
8. ベル
9. ダイヤモンド
10. ダンデライオン


BUMP OF CHICKEN 『天体観測』 【100点】

なんとなく点数付けながらやってますが、100点つけるとしたら、やはり『天体観測』しかないかと(笑

ある種、僕のテーマソングです。
ほんと、かれこれ8年好きな曲。すごい曲だなぁ。

というわけで、今日は大好きな『天体観測』を掘り下げてみたいと思います。

天体観測:歌詞


歌詞の内容は、夜、望遠鏡を担いで、天体観測に向う少年達の話。
少年としたのは、歌詞の内容から、“成長”を感じるからです。少女でもいいけど、藤原さんが作った曲なので、少年の方がしっくりくるかと。


では、見ていきましょう。
前提として、歌詞は全編、歌詞中に登場してくる“僕”目線で描かれていると考えています。

午前二時 フミキリに 望遠鏡を担いでった
ベルトに結んだラジオ 雨は降らないらしい

二分後に君が来た 大袈裟な荷物しょって来た
始めようか天体観測 ほうき星を探して



まず、冒頭の部分はこれから天体観測に向かう少年達。
時間は午前二時。おそらく、僕と君の二人で天体観測をしようとしている。

探すのは『ほうき星』。ここで、『ほうき星』が何を表わしているのか考えたいのですが、後半も出てくる言葉なので後述したいと思います。


深い闇に飲まれないように 精一杯だった
君の震える手を 握ろうとした あの日は



僕は、闇に怯える(飲まれる)君の手を握ろうとします。
結論としては、後半の歌詞で出ますが、握っていません。そして、僕はこのことを後悔する。

でも、闇に飲まれるとはなんぞや?


見えないモノを見ようとして 望遠鏡を覗き込んだ
静寂を切り裂いて いくつも声が生まれたよ
明日が僕らを呼んだって 返事もろくにしなかった
「イマ」というほうき星 君と二人追いかけていた



天体観測が天体観測が始まります。
きっと星が見えるまでは静かだったんでしょうね。星が見えるとわっと騒ぎ出す。

「明日が僕らを呼んだって 返事もろくにしなかった」という歌詞から、朝が近づいてきても、そんなこと気にせず、夢中で天体観測をしていた。そんな感じの風景が描写されます。
これはあくまで、歌詞をなぞっただけ。


では、解釈。
ここで明らかになるのは、まず、

「イマ」=ほうき星

ということ。“今”ではなく、“イマ”です。
つまり、今現在を表わすのではなく、そのとき、“ある一瞬”を表わしていると考えます。

しかも、ほうき星に「イマ」を重ねています。ほうき星が見えるのは一瞬なので、「イマ」をある一瞬と考えました。


そして、天体観測をする理由はほうき星を探すこと。
明日が近づいても、そんなもの気にせず君と夢中で天体観測していたあの日を僕は追いかける。



気が付けばいつだって ひたすら何か探している
幸せの定義とか 哀しみの置き場とか

生まれたら死ぬまで ずっと探してる
さあ 始めようか 天体観測 ほうき星を探して



ここの歌詞は読んだままだと思います。
自分の幸せってなんぞや?とか、哀しみってなんぞや?ってことですね。

ちなみに、哀しみの置き場=不燃物置場だと思っています。
これは関係ない話。

そんな、幸せやら、哀しみやらの自分の定義、置き場を生まれてから死ぬまで探している。


始めようか天体観測


そんな、幸せや、哀しみを“感じる一瞬”(ほうき星)を探す。


今まで見付けたモノは全部覚えている
君の震える手を 握れなかった痛みも



最初のサビで「見えないモノ」という歌詞がありました。
ここでは「見付けたモノ」という歌詞が出てくる。しかも、これは全部覚えている。

その覚えている中に「君の震える手を 握れなかった痛み」が含まれている。


つまり、見付けたモノとは僕が感じる幸せや、哀しみを感じる一瞬。
ここでは、「君の震える手を握れなかった痛み」ですね。

そして、最初のサビで出てきた「見えないモノ」とは、おそらく、君が、幸せ、あるいは哀しみを感じる一瞬。
これは、もちろん僕には見えない。次のサビで同じことが繰り返し言われる。


知らないモノを知ろうとして 望遠鏡を覗き込んだ
暗闇を照らす様な 微かな光 探したよ



知らないモノとはもちろん、君のほうき星。
それを僕は知ろうとする。

じゃあ、そもそも、なんでそんなことが必要になったのか?

暗闇を照らす様な 微かな光 探したよ

なぜ、この歌詞が出るか。
君は暗闇に飲まれそうだった。午前2時だから?

否。

暗闇に飲まれると感じる=孤独を感じる

ってことなんじゃないですかね?
つまり、君は孤独を感じていた。僕と君で天体観測していたのに、なぜか?

おそらく、僕が天体観測に夢中になって、君を一人にしてしまったのだと思います。
だから、君は望遠鏡をのぞくこともできず、孤独を感じる。

しかしながら、僕はそれに気がつかない。

その暗闇を照らす光は手をつなぐことだったんじゃないですかね。
でも、僕は手を握っていない。

そうして知った痛みを 未だに僕は覚えている
「イマ」というほうき星 今も一人追いかけている


手を握れなかった痛みはまだ僕の中にある。
その後悔の一瞬は、僕が追いかけるものなので、「今も一人追いかけている」となる。


背が伸びるにつれて 伝えたいことも増えてった
宛名のない手紙も 崩れる程 重なった
僕は元気でいるよ 心配事も少ないよ
ただひとつ 今も思い出すよ



時系列が変わります。
今までは、おそらく、成長した僕が、当時の出来事を思い出していると考えられます。

僕は成長するにつれ、伝えたいことも増える。
単純に考えれば、謝りたいということなのかなと思いますね。

宛名のない手紙は、もちろん、君に宛てたもの。

今でも思い出すのは、手を握れなかった(君を孤独から救えなかったこと)。


予報外れの雨に打たれて 泣き出しそうな
君の震える手を 握れなかった あの日を



歌詞をそのまま読めば、予報外れの雨が降り、天体観測は途中で中止。
君の手を握れなかったので、結局、僕しか天体観測していない。


となると思います。
ここで、2つ考えます。

1つは、予報外れの雨は、本当に、雨が降ってきて、やむなく天体観測は中止。結局、君は天体観測をできなかった。という考え。でも、これは歌詞をなぞっただけ。

もう1つは、“予報外れの雨=君の涙”とも考えられる。
僕一人が天体観測に夢中になり、君を孤独にさせていたとしたら、どうなるか。泣いちゃうと思うんですよね。きっと。
君の涙を見て、泣きだしてしまいそうな僕。
君に手を差し伸べられなかった。


そう考えると、次のサビの歌詞が見えてくる気がします。

見えてるモノを見落として 望遠鏡をまた担いで
静寂と暗闇の 帰り道を駆け抜けた
そうして知った痛みが 未だに僕を支えている
「イマ」というほうき星 今も一人追いかけている



雨が降っているなら、

静寂と暗闇の帰り道を駆け抜けた

がありえない。
雨が降っていたら、しかも、打たれると表現されるくらいの雨なら、ザーッという雨の音が聞こえるはず。
だから、きっと、君は泣き出してしまったのだろうと考えます。

このとき、僕は初めて気がつくんですね。痛みに。



もう一度君に会おうとして 望遠鏡をまた担いで
前と同じ午前二時 フミキリまで駆けてくよ
始めようか天体観測 二分後に君が来なくとも
「イマ」というほうき星 君と二人追いかけている


おそらく、君とはこの日以来会っていないと思われます。
僕は1人で、同じ場所に行く。

あの日(僕と君で天体観測した日)の一瞬の痛みを結局は僕も、君も追いかけているのではいだろうか。




この曲から汲み取った理解をまとめてみます。


君を無視して僕は1人天体観測に没頭する。
君は孤独を感じるが僕はそれが理解できない。

そして、君が泣くことで、僕は初めて自分の犯した罪に気がつく。
僕は君を孤独から救えなかった。これを後悔する。

君に謝ることもできず、僕も君も成長する。


成長する過程で、幸せだけ感じることは不可能である。
哀しみも、もちろん、経験するわけです。
そのときに、どういう行動をとるか。

この歌詞中の僕の場合は、謝りたいけど、謝れない、謝っていないという状態。そして、それを成長した今も後悔している。ということが描かれていると思います。


『天体観測』はそういった、成長に伴う痛み、後悔を上手く歌っている曲だと思っています。

藤原さんは以前、インタビューで、(確か)『天体観測』はどんな歌か?と聞かれたとき。

雨の歌

と答えたそうな。
歌詞中で、

雨=涙

と解釈しました。

ってことは、天体観測は『涙の歌』ってことなんですかね。

そう考えていいなら、とても奇麗な歌詞だと思いました。


長々と書いていしまいました。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。


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